お墓参りを、故人の家へ訪ねる行為ととらえると、 「顔も知らないご先祖の家に遊びに行くの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。先祖は、自分を土地へとつなげてくれた人たちです。尊敬すべき目上の人ととらえましょう。
お世話になっている年長者には、お中元やお歳暮を贈ったり、年始の挨拶に伺ったりしますよね。先祖へのお墓参りは、目上の人に対するのと同じように、節目の挨拶に行くということなのです。
また、私たちが日々平穏無事で生きていられるのは、先祖がいつも見守ってくれているからであるという考え方もあります。そんな先祖に対し、お墓参りで常日頃の感謝の気持ちを込め、お線香や花、お菓子などのお供え物をして、墓前で手を合わるのです。
その感謝の気持ちを込めて、お墓参りの際には、お墓の掃除をするように心がけましょう。墓石は屋外に建っており、長い間風雨にさらされています。御影石など硬くて丈夫な石で作られているとはいえ、経年劣化は避けられません。
すこしでも長持ちできるように、お墓参りをするたびに、簡単な汚れを落としたり、磨いてあげたりしてあげるだけでも、格段にその効果は違います。また足元の草むしりもマメに行います。
お墓がきれいになると、すっきりと自分の気持ちも軽くなるというものです。